たんたんと。ITALIA。

イタリアでのあれこれ、興味あるものを淡々と綴ります。

世界最古の植物園。パドヴァにて。

コロナが治りまして、ようやく後遺症もなくなってきました。やはり味覚、嗅覚が戻るのに10日くらいかかったのですが、倦怠感が常にあって、何かするとすぐに疲れてしまうのがなかなか辛いところでした。

現在はだいぶ元に戻って来ましたが、留学中に病気にかかると想像以上に不安ですね、やっぱり。

 

では、気を取り直して。パドヴァの植物園に行ってきました。名前はORTO BOTANICO (オルト ボタニコ)。1545年に大学附属の植物園として世界で初めて設立されたものだそうです。もともと、薬学の研究で使う植物をここに集めて、採集、研究されていたとのこと。

中に入ると、中央に庭があり、庭までの道沿いにもアジアの植物やもちろん日本の植物(竹とか日本杉とか)などが植えられています。奥には熱帯雨林帯の植物や乾燥地帯のものがハウスの中に集められており、世界各国の植物を見ることができます。

下の写真に写っている植物はもともとイタリアにはないもので、パドヴァに初めて持ち込まれて、そこからイタリア全土に広がったそうです。

Magnolia (マグノリア

中央の庭園にあるマグノリアは初めてアジアからイタリアに持ち込まれたものだそうですよ。

この植物園は世界から植物や種を採集して、育て、イタリアさらにはヨーロッパに広めた場所として、研究機関としてもとても重要だったことが伺えます。薬草は古くから重宝されてきましたし、「病気を治す」という今なお続くテーマを扱っていた訳ですから、それはなおさらでしょう。

この日は小学生の遠足だったみたいで、植物園ガイドの方がいろいろと説明していて、自分も盗み聞きしていたのですが、こういう時に他国の言語を少しでも理解できると嬉しいですよね。イタリア語の勉強をもっと頑張ろうと思える瞬間でした。

 

今回のパドヴァのご紹介はここまで。

興味がある方ぜひ訪れてみては。